#2「初ロケ撮影」

 「とにかく始めてみないと始まらない」と今日も誰かが言う。私もよく言う。これまでの人生で何度となく口に出してきたこのセリフは、トートロジーというものもあながち無意味なだけではなく、すくなくとも無価値ではないことを実証してきた。

 2020年5月28日
とにかく「蚊」が多かった。ロケハンに行った時には全然いなかったので全く油断をしていた私たちを、二週間の間にボーフラからすっかり羽化した彼ら大軍は執拗に攻撃してきた。
あと、外での録音はピンマイク必須。撮影機材をまとめて置いておく「ベース」のようなものも必要だし、通りがかった人たちに配る名刺、チラシも必要だ。…などという今後の課題がわんさと湧出した。始めてみたら始まるものなのだ。

 本企画FAEは、こうして一応始まったことではあるけれど、ヨチヨチ歩きどころか未だハイハイもままならぬような、例えるならそんな状態。だからここに書く文章の文体も赤ん坊の体のようにぐねぐねで未だ定まらない。でも私、助手の新田宝九郎の「研究ノート」「フィールドワークメモ」だとすると、これぐらいの感じが悪くないのではないだろうか?体言止めなど使用してみること。

 この動画から末尾におまけをつける。質問=「演劇とは?」に答えてくださった方々から毎回お一方ピックアップさせていただく。今回のおまけは、岡嶋秀昭さんの「演劇とは?」。氏には素材撮影にもご協力いただいた。改めて感謝を申し上げる。

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