ルール

写真撮影:西岡真一

では「戯声ゲーム」の基本になるルールを以下紹介します。

・ 基本的には二人で行いますが、何人でやっても楽しいだろうと思います。ただ人数が多くなるに連れて息を合わせたり、イメージを共有したりという事の難易度が高くなります。その人数に合わせたルール(「ある人は擬音だけを担当する。」「ある人は俯瞰で見たような物言いだけをする」とか)を整備してやるといいでしょう。

  • お題(タイトル)を決めます。なんでもいいです。言葉で「夏休み」でもいいですし、実際の物を持って来て、例えば何かの写真だとか、腕時計だとか、そういうのをお題として始めてもいいと思います。
  • 誰か声を出します。出す声は「言葉」でも「言葉の一部」でも「擬音」でもかまいません。長い文章になってもいいでしょうし、単語の羅列になってもいいでしょう。もちろん、ただ「あーーーー」と発音するだけでも。
  • その声の有り様(強さ弱さ、高さ低さ、等)言葉の有り様(意味、それを発音した人の感情、距離感)を受けて別の誰かが声を出す。
  • 又その声を受けて誰かが声を出して、それを繰り返します。だから声は基本(二人の場合だと)交互に出すことになりますが、重なって出てもかまわないでしょう。(そこにハーモニー、コーラス、エコーとかが生まれると素敵です。)会話になってもかまいません。
  • きれいにまとまれば、そこで終わればいいです。只そんな事は滅多におらないので制限時間(5分とか10分とか)を設けておくのがいいと思います。

以上です。ご覧の通りルールと言っても極めてフワンとした物です。あんまり頼りがないなぁということでしたら、ここに更にルールを足してゆけばスムーズに進むかもしれません。お題を具体的な「場所」や「時間」にしてみるのも良いかもしれません。「昼休みの学校」とか「十年目の里帰り」とか。ただあんまりそこにこだわりすぎると不自由で面白くなくなることもあります。お題(タイトル)を設定するのは、(特に第一声)「何でもいいから声を出して」と言われた時に「そういわれても・・・」と詰まってしまう事を和らげる為です。なので、無理矢理にそのタイトルにまつわる「言葉」「音」を選ぶ必要は全くありません。タイトルに縛られて面白くなくなる事も多々あります。コツが掴めたら、タイトルは「スタート台」程度に考えてとにかく声を出してゆきましょう。やって行く中で全然違うテーマ主題が見つかれば良し、見つからなくても良し。そしてもし次に出す声に困ってしまった時には、タイトルに付随する音、言葉などに戻ってくればいい。ゲームをする際の「補助」として考えられるようになればもっと幅が広がってより面白くなってきます。同時に「幅が広がる」ということは選択肢が増えるという事で「より悩ましくなる」という事なんですが・・・。物事は何でもそうですよね。

では、ルールの次は「ゲームをする際のコツ」「注意点」のようなもの、・・・つまり「能書き」ですね。をご案内します。